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犬好きの人なら、犬が病気で苦しむのを見てはいられないはずで、私もそうである。
犬でも関節炎になるが、犬の場合は人間以上に、関節炎によってそれまでの遊び好きが病んだ老人のようになってしまう。 わが家の9歳の犬のJも関節炎にかかって、見ていられない状態になった。
鮫の軟骨療法を最初に受けることになった犬が、このJだった。 Jには、まだ初期のころの、精製していない軟骨剤を餌といっしょに与えた。
2週間のうちに彼は別の犬に生まれ変わり、もとのように活動的な犬に戻った。 Jは15歳まで生きたが、最後の6年間は毎日、餌といっしょに鮫の軟骨を摂り続けた。

犬はしばしば、その本来の寿命まで生きない。 ときには関節炎で苦しむのを見ていられない飼い主が、その犬を眠らせたりするからである。
そういうことは避けたいという希望もあって、十余人の飼い主が協力して行なわれたのが、R博士がやったブリュッセルでの犬の実験だった。 博士は獣医で、イギリスで1991年に開かれた小動物獣医会議で、この実験結果を報告した。
博士の最初の実験は、10頭の犬で行なわれた。 どの犬も病気のひどい状態で、フリーズ・バキューム・ドライの鮫の軟骨剤を骨関節炎の治療薬として、体重5キロ当たり750ミリグラムずつ餌にまぜて3週間食べさせた。
軟骨の味に吠えて文句をいった犬は、一頭だけだった。 この期間中は他の栄養剤なども与えず、ほかの治療もいっきいしなかった。
すべての犬に6つの物差しを当てはめて状態を判定したが、その判定では6つの物差し中の0から5の間に全部が入った。 6つの物差しとは次のようなものだった。
体の一部だけのむくみや痛み筋肉の萎縮(部分的な筋肉の喪失)関節の擦り音(骨関節炎では特徴的なこすられるような音が出る)行動を起こす前に体が動きにくい(数時間じっとしていると、歩いたり走ったりするのが困難になる)行動後に体が動きにくくなる(30分運動したあとでは、歩いたり走ったりするのが困難になる)障害物を乗り越えるのがむずかしい検査は8、15、21、36日目にそれぞれ行ない、治療実験が終わって2週間後にも行なった。 R博士は、病気が劇的によくなっているのに気づいた。
体の動きのぎこちなきは消え、障害物をかわす能力も格段に向上した。 むくみ、痛み、行動不能などはなくなった。
このような劇的な結果が出なかった犬は、二頭だけだった。 この二頭以外の犬の飼い主は、自分の犬が前より敏感になり、前にはしなかったようなジャンプをし、前より生き生きしとても楽しそうで、またひとりで階段も昇るようになったと報告した。


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